ざっくりと頭の中を整理すると、以下のようになります。漸増する理由も言えますか?
薬剤名 | 用法・用量 | 理由 |
アリセプトD | 通常、成人にはドネペジル塩酸塩として1日1回3mgから開始し、1〜2週間後に5mgに増量し、経口投与する。高度のアルツハイマー型認知症患者には、5mgで4週間以上経過後、10mgに増量する。なお、症状により適宜減量する。 | 消化器系副作用の発現を抑えるため (3mg/日投与は有効用量ではない) |
レミニールOD錠 | 通常、成人にはガランタミンとして1日8mg(1回4mgを1日2回)から開始し、4週間後に1日16mg(1回8mgを1日2回)に増量し、経口投与する。なお、症状に応じて1日24mg(1回12mgを1日2回)まで増量できるが、増量する場合は変更前の用量で4週間以上投与した後に増量する。 アリセプトとの相違点 ・1日2回 ・最初の投与から1〜2週間後ではなく、4週間後に増量 |
消化器系副作用の発現を抑えるため (1日8mg投与は有効用量ではない) |
エフピーOD | 通常、成人にセレギリン塩酸塩として1日1回2.5mgを朝食後服用から始め、2週ごとに1日量として2.5mgずつ増量し、最適投与量を定めて、維持量とする(標準維持量1日7.5mg)。1日量はセレギリン塩酸塩として5.0mg以上の場合は朝食及び昼食後に分服する。ただし、7.5mgの場合は朝食後5.0mg及び昼食後2.5mgを服用する。 なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが1日10mgを超えないこととする。 *過去のレボドパ含有製剤治療において十分な効果の得られなかった患者に使用すること。 本剤は、レボドパ含有製剤と併用する。 |
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レキップ | 通常、成人にはロピニロールとして1回0.25mg、1日3回(1日量0.75mg)から始め、1週毎に1日量として0.75mgずつ増量し、4週目に1日量を3mgとする。以後経過観察しながら、必要に応じ、1日量として1.5mgずつ1週間以上の間隔で増量し、維持量(標準1日量3〜9mg)を定める。いずれの投与量の場合も1日3回に分け、経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減するが、ロピニロールとして1日量15mgを超えないこととする。 |
消化器症状(悪心、嘔吐等)、血圧等の観察を十分に行い、忍容性をみながら慎重に増量し患者ごとに適切な維持量を定めること。 |
ルボックス | 通常、成人にはフルボキサミンマレイン酸塩として、1日50mgを初期用量とし、1日150mgまで増量し、1日2回に分割して経口投与する。なお、年齢・症状に応じて適宜増減する。 | |
パキシル |
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ジェイゾロフト | 通常、成人にはセルトラリンとして1日25mgを初期用量とし、1日100mgまで漸増し、1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により1日100mgを超えない範囲で適宜増減する。 | |
リフレックス | 通常、成人にはミルタザピンとして1日15mgを初期用量とし、15〜30mgを1日1回就寝前に経口投与する。なお、年齢、症状に応じ1日45mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として15mgずつ行うこと。 | |
チャンピックス | ||
オーラップ | 統合失調症の場合 ピモジドとして通常成人には、次の量を1日1回、必要に応じ2〜3回に分割し、経口投与する。 初期量は1〜3mg、症状に応じ4〜6mgに漸増する。最高量は9mgまでとする。維持量は通常6mg以下である。 なお、症状に応じ適宜増減する。1日1回の投与の場合は朝の投与が望ましい。 小児の自閉性障害等の場合 ピモジドとして通常小児には、1日1回1日量1〜3mgを経口投与する。年齢、症状により適宜増減するが、1日量6mgまで増量することができ、場合により1日2回に分割投与することもできる。 なお、本剤投与により安定した状態が得られた場合、適当な休薬期間を設け、その後の投薬継続の可否を決めること。 |
漸増していく薬剤 最終更新日 2012年3月21日
SSRI SNRI NaSSA |
ルボックス、パキシル、ジェイゾロフト、 トレドミン、サインバルタ リフレックス |
アルツハイマー病治療薬 | アリセプトD、レミニール、メマリー |
パーキンソン病治療薬 DA作動薬 MAO-I 抗コリン薬 |
ビ・シフロール、カバサール、レキップ エフピー アーテン、アキネトン |
抗てんかん薬 | ラミクタール、ガバペン |
慢性心不全用β遮断薬 | アーチスト、メインテート |
神経障害性疼痛治療薬 | リリカ |
その他 ブイフェンド、ピレスパ、メルカゾール、チャンピックス |
では、細かく見ていきます。