H.pylori感染の診断と治療のガイドライン2009改訂版」(日本ヘリコバクター学会)では、“H.pylori感染症”を除菌適応疾患とすることが決定され、ITPもH.pylori除菌治療の適応となることがエビデンスレベルTで推奨されました。
同ガイドラインで示されている除菌法は以下の通りです。

1)一次除菌法
  プロトンポンプ阻害薬(PPI)+アモキシシリン+クラリスロマイシン

2009年3月)での一次除菌治療の保険適用治療薬

1.

ランソプラゾール
オメプラゾール
ラベプラゾール

30mg 1日2回
20mg 1日2回
10mg 1日2回

2.

アモキシシリン

750mg 1日2回

3.

クラリスロマイシン

200〜400mg 1日2回

2)二次除菌法
  PPI+アモキシシリン+メトロニダゾール

2007年8月に、公知申請により認可された二次除菌治療の保険適用治療薬

1.

ランソプラゾール
オメプラゾール
ラベプラゾール

30mg 1日2回
20mg 1日2回
10mg 1日2回

2.

アモキシシリン

750mg 1日2回

3.

メトロニダゾール

250mg 1日2回

3)三次除菌法

保険適用外です。
三次除菌法として、PPI+アモキシシリン+ニューキノロン系抗菌剤の組み合わせがあげられます。






■クラリスの投与量
ヘリコバクター・ピロリ陽性の消化性潰瘍(胃潰瘍又は十二指腸潰瘍)患者を対象としたオメプラゾール、アモキシシリン、クラリスロマイシンの3剤併用7日間投与によるヘリコバクター・ピロリ除菌療法の有効性及び安全性を検討する第IV相市販後臨床試験において、従来の用法・用量を用いた投与群(OAC800群)とクラリスロマイシンの投与量を1回200mgとした投与群(OAC400群)のいずれにおいても、高い除菌率と良好な忍容性が確認されたため、クラリスロマイシンの投与量の変更が承認されました。

    変更後(下線部は追加箇所)

       変更前

通常、成人にはオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリンとして1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。

通常、成人にはオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリンとして1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回400mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。



■セットになった製剤が発売されている

1シート(1日分)中
一次除菌用
「#ランサップR800
タケプロンカプセル30 2カプセル
アモリンカプセル250 6カプセル
クラリス錠200 4錠
二次除菌用
「ランピオンR
タケプロンカプセル30 2カプセル
アモリンカプセル250 6カプセル
フラジール内服錠250r 2錠








■副作用

■除菌の成功率

■禁忌症



■除菌後の酸分泌抑制薬投与の必要性

医学的公知













実例処方14の解説

実例処方
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