弱オピオイド (partial agonist) |
ペルタゾン錠 レペタン坐剤、注 ソセゴン注 など |
一定の量で鎮痛効果が頭打ち |
強オピオイド (full agonist) |
オキシコンチン錠 フェンタニルMTパッチ 塩酸モルヒネ注 など |
増量すればするほど効果が期待できる。 |
<ポイント> ■成分 >モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルの3つから選択します。 ■剤型 >各成分ごとに使用できる剤型が異なります ■作用発現時間、作用持続時間 >ベースライン用鎮痛薬とレスキュー用鎮痛薬に分けます。 |
成分 | 薬剤名 | 剤型(規格) | 作用発現時間 | 最大効果 発現時間 |
作用持続時間 | 使用目的 |
モルヒネ | MSコンチン | 錠(10)(30) | 70分 | 3時間 | 12時間 | ベースライン |
(院)10%モルヒネ散 | 散 | レスキュー | ||||
アンペック | 坐(10)(20) | 20分 | 1.5時間 | 8時間 | レスキュー、 ベースライン |
|
オプソ | 内服液(5) | 5〜15分 | 30分 | 4時間 | レスキュー | |
#パシーフ | カプセル(30) | 5〜15分 | 30分 | 24時間 | ベースライン | |
オキシコドン | オキシコンチン | 錠(5)(20) | 40分 | 2.5時間 | 12時間 | ベースライン |
オキノーム | 散(5) | 15分 | 1時間 | 6時間 | レスキュー | |
フェンタニル | デュロテップMTパッチ | 貼付剤(2.1)(4.2)(8.4)(#16.8) | 1〜2時間 | 42時間 | 72時間 | ベースライン |
モルヒネ | オキシコドン | フェンタニル | |
腎障害の影響 | +++ | ± | − |
嘔気・嘔吐 | ++ | + | ± |
便秘 | ++ | ++ | ± |
眠気 | ++ | + | ± |
せん妄 | ++ | + | ± |
呼吸抑制 | ++ | + | ± |
モルヒネ注(10mg/A)1アンプル=フェンタネスト注(0.1mg/A)2アンプル フェンタニル注(0.1mg/A)6アンプル≒デュロテップMTパッチ(4.2mg)1枚 |
ブプレノルフィン | モルヒネ | オキシコドン | フェンタニル | |
レペタン坐薬 レペタン注 |
MSコンチン錠 | オキシコンチン錠 | デュロテップMTパッチ フェンタニル注 |
|
経口 | − | 60mg | 40mg | − |
坐薬 | 0.8mg | 40mg | − | − |
持続皮下 | 0.6mg | 30mg | − | 600μg |
持続静注 | 0.4mg | 20mg | − | 600μg |
貼付 | − | − | − | 4.2mg/3日 |
頻度 | 投与量との相関 | 耐性の有無 | |
眠気 | 20% | あり | あり |
嘔気・嘔吐 | 30% | あり | あり |
便秘 | 95% | あり | なし |
薬 剤 | 備 考 | |
基本薬 | ノバミン(5) 3T 3X 未承認:セレネース(0.75) |
中枢性制吐薬が第一選択。 CTZのD2-Rを遮断することにより作用を発揮する |
食事時間や食後の嘔吐 | プリンペラン(5) 3T 3Xv.d.E ナウゼリン(10) 3T 3Xv.d.E |
末梢性制吐薬 CTZのD2-R遮断作用のみならず、胃のD2-R遮断作用により胃の運動を促進し制吐作用を発揮する |
体動時 | レスタミン錠など | 抗ヒスタミン薬;体動時の嘔吐に効くことがある |
薬 剤 | 備 考 |
プルゼニド | ・モルヒネによる便秘はかなり頑固なので、作用の強い大腸刺激性下剤を使う ・増量をためらう必要はない。10錠でも排便されない例もある。 |
ラキソベロン液 | ・プルゼニドより細かな投与量の調節が可能 |
酸化マグネシウム | ・モルヒネによる便秘は頑固なので、作用のマイルドな本剤は、あくまで大腸刺激性下剤の補助的位置づけ。 |
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