PPIとH2RAの使い分け
PPIとH2RAの使い分け基準をザックリまとめると以下の3つです。有効性の面からまとめています。
副作用の頻度は少ないのですが、日常よく使われるだけあって、遭遇する確率は高いです。1年間病棟にいれば1度くらいは出くわすでしょう。
@代謝、排泄 PPIは肝代謝(パリエットはCYPの関与が低い)、H2RA(プロテカジンは肝臓で代謝)は腎代謝です。 A立ち上がり、強さ PPIは十分な効果を示すまでに数日かかりますが、H2RAは数時間です。 繰り返し使用したときの胃酸分泌抑制の強さは、言うまでもなくPPI>H2RAです。 B投与期間制限 H2RAは投与期間に制限はありませんが、連用していると効果が落ちてくることがあると言われています。しかしPPIは保険適応上、胃潰瘍対しては8週間まで、十二指腸潰瘍に対しては6週間まで、という制限があります。
|
同種同効薬23