炭酸カルシウムと乳酸カルシウムの違い

  適応症

臨床での使用用途

備考

乳酸カルシウム

 Ca補給など

適応症と同じ

酸の影響は少ない

炭カル
沈降炭酸カルシウム

胃・十二指腸潰瘍、胃炎、上部消化管機能異常



P血症の是正

・酸性で溶解し、Caと結合できる
pH6では乳酸Caが90%溶解するのに対し、炭酸Caは20%しか溶解しない。つまり20%しかPと結合できないということ!
・よって、酸分泌抑制剤が併用すると効果減

 

 

 

 

 




●炭カル錠の適応は、「胃・十二指腸潰瘍、胃炎、上部消化管機能異常」であり、高
P血症に対して適応はとっていない。
炭酸カルシウムは酸性で溶解し、はじめてPと結合できる。酸分泌抑制薬と併用した場合、溶解性が低下し、その結果P吸着力も低下する。酸分泌抑制薬との併用下で炭カルを9錠以上の投与をしている処方を見るが、その場合はレナジェルのような酸の影響を受けない高P
血症治療薬に変更を検討すべき。

「乳酸カルシウム」はCa含有量が「沈降炭酸カルシウム」の半分のため、「乳酸カルシウム」をリン吸着剤として使う場合は、「炭酸カルシウム」の倍量服用しなければならない。

作成日 2011年7月3日

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