【体表面積】
Body Surface Area
:
BSA
抗癌剤の投与量は、当初「 /body」で
、続いて「/kg」で計算されていました。しかし人の生理機能(心拍出量、糸球体濾過率、基礎代謝など)は体重よりも体表面積とよく相関し、また薬剤についてもBSAで計算した方が血中濃度(AUC)とより高い相関性が得られると言われ、今日では多くの抗がん剤がBSAに基づいた投与量設定を行っています。
(DuBois式
)
世界標準
BSA (m
2
) = 身長(cm)
0.725
x 体重(kg)
0.425
x 0.007184
【コメント】
「デュボア」と読むらしい。
化学療法時の体表面積には世界標準の
DuBois
式を使うことが多いようです。
(藤本式)
日本人用
BSA (m
2
) = 身長(cm)
0.663
x 体重(kg)
0.444
x 0.008883
【Ccrの算出方法】
どの式も一長一短があるらしく(詳しくは知らないが・・・)、
各診療科でのコンセンサスを確認し、統一見解のもとで算出することが基本になります。
■24時間蓄尿による方法
【コメント】
カルテによく計算式が書かれています。
■Jeliffe法
*女性の場合は0.9を掛ける
■Cockcroft-Gault法 コッククロフトとゴールトの式
*女性の場合は0.85を掛ける
【コメント】
体重を理想体重とするか、実体重とするかのコンセンサスはありません。
実体重が理想体重の30%を超えたら理想体重を用いるとの報告もあります。
【Ccrの解釈】
Ccr
の意義は厳密さではなく簡便さにあります。有効数字は
1
〜
2
ケタと考えて大局的に評価します。
正常
100±30
軽度障害
50〜70
中度障害
30〜50
重度障害
30以下
作成日 2009年3月22日
ワンポイント13