処方意図の見抜き方
処方せんの読み方 >処方薬のグループ分けについて
処方箋に書かれている薬剤が多くても、数個のグループ(固まり)で見ればその内容は格段に読みやすくなります。そのために必要な知識,頭の働かせ方をこのHPで説明しています。どのようなグループに分けていくのか?私の頭の中にある代表的グループ分けの方法についてお示しします。
■原疾患の治療のために使用する薬剤
・国内/海外のガイドライン等を基本にして,標準的薬物療法について抑えておくことが大切。また、薬剤の選択順序を意識する。
■合併症の“治療”、合併症の“予防”のために使用する薬剤
*合併症には現疾患が引き起こす合併症と、現疾患とは直接的な因果関係がない合併症がある
■相加作用・相乗作用を狙ってセット処方される薬剤
■処方薬の副作用“予防”,副作用“治療”のために併用する薬剤
注射薬の大半は抗生物質が占めています。内服薬に比べ,注射薬の種類は“圧倒的”に少なく,注射処方を解読する知識は内服薬より少なくて済みます。ただ,大学でほとんど習わない「輸液」があります。輸液の考え方を頭に染み込ませるために,繰り返し学習して頭を輸液に慣れさせることに苦労することがあります。
注射薬のグループ分けは、癌化学療法では、副作用予防のためのハイドレーションを含めて処方自体が一つのグループ(=レジメン)を形成することもあります。
監査では配合変化や投与速度など、注射処方独特の監査項目があります。
作成日 2009年8月5日
改訂日 2011年10月3日
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