ワンポイント2

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質問されました。豆知識として覚えていたほうがいいと思いますので、はっきりと理解していなければこの機会に覚えておいて下さい。なお、ソルビトールの代謝経路が記憶から消えてしまっていたため僕も即答できませんでした。
 
Q.BSコントロールが必要な患者にラクテックGを投与する場合、インスリン を入れなくてはいけないのか?

A.(要点を箇条書きにしました)
・ラクテックGに含まれている糖質は、グルコースではなくソルビトールである。
・ソルビトールはフルクトースに代謝され、TCA回路に入り、Gに代謝されることなくエネルギーを産生する。
・よって、その生体内利用はインスリン非依存性であり、インスリンを併用する必要はない。血糖に影響を与えることもありません。
・術後耐糖能低下の患者にも使いやすいとして、当時製薬会社はソルビトールが選択したようだが、現在、主としてブドウ糖+インスリン併用によるBS管理が行われてる。
・ソルビトールでなくグルコース+インスリンで糖質補給が行われている理由は本に書かれているものが納得できる理由ではなかったので今回は省略。
・なお、照会の結果、ラクテックGと糖質意外は全く組成が同じヴィーンD(グルコース含有)に処方変更されたそうです。
・これで両薬剤の関係が理解できました!