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■抗精神病薬の副作用とその対策

とてもよくまとまっている表が「今日の治療薬2010」に載っています。処方を読み解くときにもとても有用です。

分類 副作用 機序 対策
定型抗精神病薬 催眠・鎮静 抗α1作用
抗H1作用
減量、就寝前の処方にまとめる
肝障害 ブチロフェノン系かSDA、部分作動薬に変更
起立性低血圧 抗α1作用 減量、変薬
不整脈 抗コリン作用、抗α1作用 減量、変薬
パーキンソン症状 抗D2作用 非定型薬への変更
悪性症候群 抗D2作用 起因薬剤中止
補液、ダントリウム投与
遅発性ジスキネジア 抗D2作用 減量
MARTAや部分作動薬に変更
抗コリン薬の中止
ユベラ投与
乳汁分泌 抗D2作用 テルロンの投与
減量
MARTAや部分作動薬に変更
月経異常 抗D2作用 テルロンの投与
減量
MARTAや部分作動薬に変更
非定型抗精神病薬 SDA 乳汁分泌 抗D2作用 テルロンの投与
減量
MARTAや部分作動薬に変更
月経異常
射精不能
MARTA 体重増加 抗H1作用、5HT2C遮断作用 SDAや部分作動薬に変更
食事療法、運動療法
定型薬も考慮
血糖上昇 抗H1作用 SDAに変更、定型薬も考慮
ドパミン部分作動薬 不眠、不安 ドパミン刺激 ベンゾジアゼピン投与
胃腸症状 ドパミン刺激 プリンペラン、ナウゼリンの投与


作成日 2011年2月19日

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