実例処方

実例処方11

実況中継
入院  産婦人科 36歳
   身長:163.2CM 体重:48.5KG 体表面積:1.5M2    
   プロトコル【TRI-WEEKL TC AUC6  /DAY01】    
       
       
       
 1) パクリタキセル注(抗がん剤)30MG/5ML 270MG
    白血球数4000,好中球2000  
    デカドロン20MGIV30分前ザンタック50MGIV,  レスタミン50MGPO
生理食塩液 /500ML 500ML
  − 点滴静注(DIV) −  
  10:00.3時間かけて
  パクリタキセルの投与量は180MG/M2
       
 2) パラプラチン注(力価)抗がん剤 680MG
5%ブドウ糖注 /250ML 250ML
  − 点滴静注(DIV) ー
  13:00.1時間かけて
  パラプラチンのAUCは5-6
       
 3) ソルアセトF注 /500ML 500ML
  − 点滴静注(DIV) −
  14:00.4時間かけて
  点滴抜去は主治医に確認
       
 4) 【頓用】    
プリンペラン注 10MG/2ML 1A  
  − 側管静注(DIV) −  
嘔気嘔吐時          1日3回まで  
       
 5) 【頓用】    
グラニセトロンバック 点滴注 3MG/100ML 1袋  
  − 側管点滴(DIV) −  30分かけて  
嘔気嘔吐時          1日1回まで  
       
 6) 【頓用】    
アタラックスP注 25MG/1ML 1A  
  生理食塩液TN /100ML 100ML  
  − 側管点滴(DIV) −  
不眠時            1日2回まで  
       
 7) 【頓用】    
ラシックス注 20MG/2ML 10MG  
  − 側管静注(DIV) −  
               1日2回まで  
 
 8) 【頓用】    
ソルアセトF注 /500ML 500ML  
  − 点滴点滴(DIV) −  
アレルギー発現時       1日1回まで  
       
 9) 【頓用】    
デカドロン注 8MG/2ML 1V  
  生理食塩液TN /100ML 1本  
  − 側管点滴(DIV) −  
嘔気嘔吐時          1日3回まで  

ポイント1 
腫瘍の解剖学的進展度を確認し(=staging)、
手術、薬物療法、放射線治療の中からエビデンスのある治療法を選択する。

ポイント2

抗がん剤の投与量の決め方について理解する。
※体表面積とクレアチニンクリアランスの求め方 →「ワンポイント13」を参照

ポイント3 

がん化学療法を施行する前には、患者の全身状態をチェックし、必要に応じて減量・投与延期・投与中止をする。


ポイント4

副作用予防のための薬剤が処方されているか確認する。

ポイント5 

抗がん剤の催吐作用の強さと、その強さに応じた制吐剤の使い方について理解する。

ポイント6
投与順序に気をつけなければならない抗がん剤の組み合わせがある。

ポイント7 

癌治療について学習を進めていくためには、臨床試験の結果を読み解く力が必要である。

index
TOP PAGE