薬剤名 | 殺菌的/静菌的 | まとめ |
リファンピシン | 殺菌性 | 【効能・効果】 〈適応菌種〉 本剤に感性のマイコバクテリウム属 〈適応症〉 肺結核及びその他の結核症、マイコバクテリウム・アビウムコン プレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症、ハンセン病 【用法・用量】 [肺結核及びその他の結核症] 通常成人には、リファンピシンとして1回450mg(力価)〔3カプセル〕を1日1回毎日経口投与する。ただし、感性併用剤のある場合は週2日投与でもよい。 原則として朝食前空腹時投与とし、年齢、症状により適宜増減 する。また、他の抗結核剤との併用が望ましい。 [MAC症を含む非結核性抗酸菌症] 通常成人には、リファンピシンとして1回450mg(力価)〔3カプセル〕を1日1回毎日経口投与する。原則として朝食前空腹時投与とし、年齢、症状、体重により適宜増減するが、1日最大量は600mg(力価)〔4カプセル〕を超えない。 [ハンセン病] 通常成人には、リファンピシンとして1回600mg(力価)〔4カプセル〕を1か月に1~2回又は1回450mg(力価)〔3カプセル〕を1日1回毎日経口投与する。 原則として朝食前空腹時投与とし、年齢、症状により適宜増減する。また、他の抗ハンセン病剤と併用すること。 ■リファンピシンは添付文書では朝食前投与となっているが、食後でも吸収にそれほど有意差はないとの文献もある。コンプライアンス不良時、リファンピシンによる嘔気ある場合は、食後投与へ変更することがある。 ■涙・唾液・汗・尿・便・コンタクトレンズなどが薬により赤く着色することがある CYP3A4誘導・・・併用禁忌の相互作用あり! |
イスコチン | 殺菌性 | 【効能・効果】 〈適応菌種〉 本剤に感性の結核菌 〈適応症〉 肺結核及びその他の結核症 【用法・用量】 通常成人は、イソニアジドとして1日量200~500mg(4~10mg/kg)〈2~5錠〉を1~3回に分けて、毎日又は週2日経口投与する。必要な場合には、1日量成人は1g〈10錠〉まで、13歳未満は20mg/kgまで増量してもよい。年齢、症状により適宜増減する。なお、他の抗結核薬と併用することが望ましい。 ■肝障害 投与開始後、2ヶ月以内に起こることが多い。 ⇒★「抗結核薬使用中の肝障害への対応について」日本結核病学会治療委員会 平成18年 についてはコチラ ■INHはV.B6と構造が類似。V.B6欠乏により末梢神経障害が起こりうる。 予防・・・ピドキサール10-30mg/日 治療・・・50-100mg/日 |
エサンブトール | 静菌的 | 【効能又は効果】 〈適応菌種〉 本剤に感性のマイコバクテリウム属 〈適応症〉 肺結核及びその他の結核症、マイコバクテリウム·アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症 【用法及び用量】 [肺結核及びその他の結核症] 通常成人は、エタンブトール塩酸塩として1 日量0.75~1gを1~2 回に分けて経口投与する。年齢、体重により適宜減量する。なお、他の抗結核薬と併用することが望ましい。 [MAC症を含む非結核性抗酸菌症] 通常成人は、エタンブトール塩酸塩として0.5~0.75gを1日1回経口投与する。 年齢、体重、症状により適宜増減するが1日量として1gを超えない。 ■球後視神経炎・・・初期は色覚の低下、視力低下。可逆性であり服薬中止で回復しうる。 |
ピラマイド | 殺菌的 | 【効能・効果】 〈適応菌種〉 本剤に感性の結核菌 〈適応症〉 肺結核及びその他の結核症 【用法・用量】 通常、成人は、ピラジナミド と して、1日量1.5~2.0gを1~3回に分けて経口投与する。 年齢、症状により適宜増減する。なお、他の抗結核薬と併用すること。 |
作成日 2011年9月3日
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